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エリトリア外務省プレス・リリース
IGAD:いかなる法的正当性も欠いているコミュニュケ

2010年2月5日

IGAD(Intergovernmental Authority on Development:政府間開発機構)の閣議で、今週末にエチオピアで行われた会議に続いて、ソマリアとエリトリアに関するコミュニュケが出された。このコミュニュケの、ソマリア危機を悪化させることにしかなり得ない思慮の足りない内容はさておくとしても、IGADコミュニュケは、以下に述べる手続き上の理由、また本質的な理由により、いかなる法的な正当性も欠いたものである。

i) IGADの4つの加盟国、つまり、エチオピア、ケニア、ジブチ、ウガンダはソマリアにおける紛争に、どのような形にせよ、直接関わっている当事者である。エチオピアは、2006年12月の紛れもないソマリア侵攻およびそれ以来断続的に続いている襲撃について、責められるべきである。その他の国々はエチオピアのソマリア侵攻を支持しただけではなく、近隣国をいかなるソマリアの平和維持部隊への参加からも除外するという国連安保理決議第1725号(2006年)に違反して、モガディシュへ部隊を送った。

ii) ソマリアが絶え間なく続く危機に残念ながら巻き込まれてしまって以来、IGADにおけるソマリアの席は、空席が続いてきた。が、TFG(暫定連邦政府)はいまや、IGADにおいて席を与えられたようだ。しかし、ソマリアの政治的な現実から見れば(プントランド、ソマリランドなどの政治的実体やモガディシュの状況)この近視眼的な決定は、合法性という問題を引き起こすだけでなく、ソマリアにおける国家的な和解の健全なプロセスにとって良い兆候とはならない。

iii) スーダン政府特別顧問Dr. Mustafa Osman Ismail氏によってエリトリア政府へ伝えられたように、スーダン政府はエリトリアに制裁を課す国連安全保障理事会決議第1907号を支持しない。

iv) エチオピアのソマリア侵攻と、加盟国仲間への正当な理由のない侵略行為について批判しないというIGADのモラル失墜を受けて、エリトリアは、2007年からIGADの加盟国資格を一時停止した。

v) よく知られているように、エチオピアは、国際法と条約義務に違反して、エリトリアの主権領土を占領し続けている。

vi) こういった事実をかんがみると、こういった国々は公平な、あるいは中立的な団体として投票することができないのだから、ソマリアに関するいかなる決定も正当性をもたない。これらの国々は、ソマリアの危機の原因と悪化に対して、第一義的に責任を負っており、 エリトリアを告発あるいは罰する道義的、政治的、政治的権威も実際には持っていない。

 

2010年2月3日
エリトリア国外務省

外務省プレスリリース原文(英語)はこちら
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